近年では、医療機関にも情報化の波が急速に押し寄せています。患者の個人情報が電子カルテなどの形でデータ化され、医師や看護師の間で共有されることは、正確で迅速な医療サービスの提供につながります。また、保険事務や会計処理、病棟管理などの手間を省き、病院の運営を効率化できるというメリットもあります。その反面、個人情報が流出する危険も大きくなっているため、注意が必要です。守秘義務は医療従事者にとって問題といえます。

医療現場の情報漏洩対策にSky株式会社

一般に医療機関のセキュリティ体制は甘いと言われており、現実にも多くの問題が発生しています。ホームページ上に患者の写真を無断で掲載したなどという事例は論外ですが、思いがけない事故で情報が漏洩するケースも後を絶ちません。よく見かけるのは、持ち出し禁止の情報が入ったパソコンが盗まれたり、USBメモリを紛失したりする事例です。またファイル交換ソフトを通して、USBメモリから情報が外部に漏れることもあります。

もちろんウイルスの感染や、ハッキングによる被害にも注意しなければなりません。新種のウイルスは毎日数千種類も生まれていると言われ、一般的な防御ソフトでは対応が追いつかないのが現実です。また医療機器がハッキングされると、患者の命に直接関わる事態にもなりかねません。医療機器そのものの安全性だけではなく、操作系統のセキュリティにも注目する必要があります。しかしITの専門家でなければ、なかなか対策が難しい側面もあるでしょう。

情報漏洩を阻止するには、物理的な安全管理と技術的な安全管理の両方が重要です。物理的には厳密な入退室管理や盗難防止対策、アクセス権限の明確化や記録の保存などを徹底させます。技術的には脆弱性試験の実施を行い、最新のウイルス対策ソフトを導入するとともに、定期的に安全管理策を見直します。1人1人の医療従事者が高い意識を持って、情報セキュリティの確保に取り組むことが求められます。